屋根の棟板金を直してほしい
との連絡を頂き伺いました
大屋根の下り棟の包棟板金が
下地から無くなっているのが見えます
これ以上の被害拡大を防ぐために
棟の応急手当をしようと梯子を用意し
屋根に上がると「ありゃ~どうしましょ」
との声が出てしまいました
下から確認できた屋根面の死角となる
反対側のスレート屋根本体に穴が空いています
以前から雨漏りがしていたと思われ
下地が腐食して保持力がなくなり
屋根材も無くなってしまった様子です
棟だけのスポット修理では
おさまらないので
お施主様と相談し
コストダウンを勘案した内容で
屋根全体の改修を行うことになりました
屋根を剥がすことによる工費と
廃棄物処分費を減らしながら
屋根荷重を過剰には増加させない
ファイバーグラスシングル材による
カバー改修工法で屋根改修を行います
カバー改修工法とは既存屋根材の上に
新しい屋根材を増し葺きする工法です
屋根端部もきっちりと確実な
作業ができるように足場を組み立て
屋根欠損部の垂木(たるき)を補強し
野地板(のじいた)を貼り替えて下地を修繕し
自着型防水紙を張り付けてから
シングル材で葺き上げました
こちらの屋根材の重さは瓦の約1/4
平型化粧スレートの約1/2と
軽量のため建物への負担が少なく
カバー工法による改修をしても
耐震性に配慮された建材です
緩勾配でしたのでメーカー推奨の
粘着性下葺きをしっかり張り付けてから
専用接着剤併用で
葺き上げていますので
強風でもご安心ください
お役に立ててよかったです
:木造戸建て:(工事費 足場工事+屋根欠損修繕+粘着性ルーフィング工事+ファイバーグラスシングル工事+役物工事+付帯工事など 約¥126万)